既婚看護師の転職成功術「情報はたくさん集めよう！」

出産を機に転職したOさん

400床以上ある大きな病院で看護師として働いていたOさんの転職失敗例から、既婚看護師が転職を成功させるコツとは何かを考えていきましょう。
Oさんが働いていた病院は若手の看護師が多く、分からないことを聞いても満足に教えてくれなかったり、看護業務以外の仕事もすべて看護師がやったりするような職場だったそうです。仕事量も多く残業になるのが当たり前でしたが、妊娠したことを伝えると体調を配慮してくれるどころか、妊娠したことを責められるような職場だったため、人間関係や職場環境に疲れてしまったOさんは退職を決意しました。
この経験を元に「仕事量がそれほど多くないところ」という条件で探して、特別養護老人ホームに転職したそうですが、看護師の仕事があまりにいい加減でずさんだったため我慢できずにそこも退職してしまいました。

Oさんが転職を失敗した理由

それは「条件だけで決めてしまったこと」です。Oさんは最初の職場である大病院で嫌な経験をしていたため、それとは逆の転職先を選びましたが、病院と介護施設では看護師の仕事内容や求められるスキルは全然違います。Oさんの場合、嫌な部分を基準にして転職先を選んでしまったのが1番の失敗ですね。条件だけでなく、実際に働いている人の人柄や職場環境などをチェックしておけば2度目の退職は避けられたかもしれません。

転職は情報収集からはじまる！

求人情報に掲載されている情報だけでは不十分です。実際に働くことを考えると、給与や休日、福利厚生だけでなく、人間関係や求められている仕事内容、一緒に働く同僚の人柄などの方が気になりますよね？
応募する前になるべく多くの情報を集めるようにしましょう。「たぶん○○なはず」と思い込みで行動してしまうと、失敗する可能性が高くなってしまいますよ。

情報を集める方法と注意点

【ハローワーク・新聞や情報誌】
求人情報を見て気になるようなら直接問い合わせてみましょう。ただし、マイナスな面はなるべく外に漏らしたくないと思っているので、直接問い合わせてもすべて本当のことを教えてくれるとは限りません。
【SNS】
サイトによっては活発に情報を交換しているところもあるので参考にしてみましょう。SNSは匿名でやり取りができるので、本音を書き込みやすい反面、信憑性に欠けるため、記載されている情報は100％信用できるものではありません。
【知人からの情報】
1番信用できるのはリアルな現場を知っている人からの情報でしょう。同期や先輩など知り合いのいる人はリアルな情報を聞き出してみてください。ですが、大病院のように診療科がたくさんあるようなところだと病棟や担当業務が違うと、「たぶん○○」「△△らしい」といったように曖昧な情報しか得られない可能性もあるので注意が必要です！
【看護師転職エージェント】
実際に働いてみなければ分からないような細かい情報を知りたいのであれば、看護師専門の転職エージェントを利用してみるのもひとつの方法です。内部情報に精通しているので、職場の雰囲気や働いている人の年齢構成、看護部長の性格や看護観、離職率やこれまで退職した人の主な退職理由など細かいことも気軽に聞くことができますよ。